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ジャンル 昭和史・評伝

昭和53年撮影

村田五郎略歴
愛知県士族。東京帝国大学法学部卒。在学中に高等文官試験合格。内務省入省。富山県警察部を振り出しに,富山県氷見郡長,東京府官房主事,大分県警察部長,警視庁衛生部長・官房主事,内務省警保局外事課長,福岡県総務部長,内務省地方局振興課長,警保局保安課長,群馬県知事,内閣情報局次長などを歴任。東条内閣総辞職により退官。戦後,自由民主党の資金管理団体である「国民協会」の第2代会長に就任。

海鳴り(下巻)
−内務官僚村田五郎と昭和の群像−

村田光義著

定価1,470円/本体1,400円
四六判/686ページ/ISBN978-4-7556-1232-9

下巻の内容

◎海鳴りのごとき軍靴の響きはついに敗戦へと逢着する
◎竹槍事件で東条をいさめた五郎は民主政治の金庫番へと転身する

内閣情報局次長として『東京新聞』の創刊に関わり,「竹槍事件」での東条による『毎日新聞』廃刊要求を取り下げさせる五郎。敗戦色の濃いなかなお本土決戦を主張する軍,重臣たちは東条内閣打倒にやっと立ち上がった。そして五郎は……。
戦後,東京裁判の「戦犯」救援に奔走,近衛新党を巡り白洲次郎と対立,さらには自由社会を護る自由民主党を資金面から支える「国民協会」の会長に就いた五郎。五郎を取り巻く人間模様から敗戦前後の日本の歴史を描き切る。評伝を超えた歴史長編の完結編。

もくじ(下巻)

第11章 群馬県知事時代
群馬への赴任/県政記者たちの不評を買う/対米英戦争に突入/悪名高き翼賛選挙/群馬県における翼賛選挙/東条総理の群馬県政視察/専門学校の誘致と赤城神社の昇格/木材供出と徴用方法について所管大臣と論争

第12章 内閣情報局次長時代(1)
内閣情報局次長に就任/玉砕連続の戦況/東条夫人の「袖きり運動」/中野正剛事件

第13章 内閣情報局次長時代(2)
社団法人東京新聞社の設立/情報局の機構改革/情報局秘書官の招集/委員会の設立/大東亜会議の開催・大アジア主義の変遷/中学校教員の汚職事件/天羽総裁の罹病/国民の東条に対する不信/東条首相参謀総長を兼務/竹槍事件/戦争中の新聞用紙事情/打ち続くわが軍の敗退と東条内閣の崩壊−陸軍のインパール作戦と海軍の「あ」号作戦−/富永陸軍次官との論争/東条が五郎に謝罪

第14章 浪人時代(1)
東条英機の予備役編入/近衛公爵との接近/空襲/小磯内閣の凋落/東条内閣復活工作/小磯内閣の退陣/平沼に早期和平を進言/近衛逮捕の阻止依頼/近衛・平沼との連絡役になることを決意,知事への再出馬の誘いを断る


第15章 浪人時代(2)
政府,ソ連に和平工作を依頼−政府のソ連についての認識不足を嘆き近衛に進言−/ポツダム宣言への鈴木首相の強気発言の大失敗/広島・長崎への原爆投下とソ連の対日宣戦布告/アメリカの占領政策/占領後の日本−蒋介石の日本に対する態度−/東条自殺を図る/戦犯の検挙と悲惨な国民生活/近衛の新党樹立計画と白洲次郎/近衛と白洲次郎との関係

第16章 浪人時代(3)

近衛にマッカーサーとの会見を勧告/母の疎開先を訪ねて群馬へ/GHQによる政治犯の釈放と東久邇宮内閣総辞職/近衛とマッカーサーとの会見/マッカーサー,近衛に絶縁状/戦犯の逮捕相次ぐ−平沼,天羽,梨本宮など入所−/近衛に戦争裁判への出廷を勧告/近衛の自決/公職追放/平沼の弁護/公職追放後のわが国の情勢と五郎の情報線の解散

第17章 浪人時代(4)
米機搭乗員の処刑による戦犯高坂の逃亡/追放解除の訴願問題/極東国際軍事裁判/塩田博士と共に証人台に立つ/極東国際軍事裁判の判決/東条家を弔問/朝鮮戦争,アメリカの対日占領政策の転換/花篭部屋後援会/重光葵を支援/入所中の平沼を訪問,平沼慶応病院にて逝去/選挙への出馬勧誘/政治との絶縁/総選挙の結果

第18章 浪人時代(5)
国家地方警察再建に協力/石橋と岸との総裁選/岸内閣の誕生と自民党内部の戦前派,戦後派の対立/選挙の調査を依頼される/自民二百九十八議席獲得,内閣副官房長官就任を辞退/政党と政治資金


第19章 自由国民連合時代
自由国民連合の設立/安保騒動と岸内閣の退陣/池田内閣成立への協力,肥田琢司の暗躍/川島の一時期の大野支援発言の理由/自由国民連合の解散

第20章 国民協会時代
財団法人「国民協会」の発足/協会結成上の障害−自民党の体質−/佐藤栄作の総裁推薦に努力−総裁選定についての党からの相談−/国民協会会長に就任/五郎の周りの人たち/「国民協会」の将来に対する見解/「国民協会」の功績について/会長を辞任

あとがき
解題 『海鳴り』の周辺−新井 勉(日本大学教授)
付 村田五郎関連主要年表


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