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ジャンル 政治学

カバー写真 ロング・ピース
−冷戦史の証言「核・緊張・平和」−

原書名 The Long Peace

ジョン・L・ギャディス著
五味俊樹/坪内淳/坂田恭代/太田宏/宮坂直史訳

定価4,070円/本体3,700円
四六判/430ページ/ISBN4-7556-1162-8

第二次世界大戦後,長く続いた冷戦は,1980年代から90年代初頭にかけて終焉を迎え,もはや過去のものとなった。歴史家の多くは,冷戦を「対立」のイメージとして捉えてきたが,ギャディスは,そうした常識的な歴史解釈を排し,冷戦を国際システムとしては比較的安定した「長い平和」の時代であったとする。本書は,米ソ超大国による東西冷戦構造が40年もの間なぜ続いたのか,核時代にあって幾多となく訪れた第三次世界大戦の危機をいかに回避し得たのかなどを証言する。核抑止論に裏打ちされた実証的研究として米マスコミでも注目され,冷戦構造の歴史的分析に欠かすことのできない書となっている。今日の対テロ戦争を考えるとき,著者の見解がさらに説得力を持つことは明らかである。

第1章 遺 産
第2章 勝利の不安定さ
第3章 勢力圏
第4章 防衛線を引く
第5章 自己抑止の起源
第6章 敵対勢力の分断
第7章 透明性との共存偵察衛星レジームの形成
第8章 長い平和

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